「やまなみこども園」
「やまなみこども園」
肌のふれあい大事に
2008年4月9日(asahi.comより)
「リズム」の時間は、社会性を学ぶために必要な「集団遊び」だという
熊本市広木町の
「やまなみこども園」
で週に2回ある「リズム」の時間。
山並道枝園長(61)のピアノに合わせ、
子どもたちは互いに抱っこしたり、
おぶったりして走り回る。
「肌と肌でふれあい、皮膚感覚を養うことが大事」
と園長。
3歳未満40人、3〜5歳100人の計140人が通う。
「みんなきょうだいになって」
と、年下の子の面倒は年長が見て、ご飯も食べさせる。
3日には桜を見るため市電に乗って熊本城へ行った。
「市電に乗ればマナーの勉強になる。
街を歩けば自転車のこわさがわかる」
と山並園長。
江津湖へも行く。
水際は危険が多いが
「少しずつ慣れることも必要。」
8日は、卒園生の羽根田奈於さん(12)が昼食準備を手伝っていた。
「ここに来ると勉強になる」
同園の保育士になるのが夢という。
子どもたちが下着1枚で泥まみれで走り回る。
息子の葵ちゃん(4)を同園に預ける会社員迫田純一さん(35)も
仕事が休みで、一緒に遊んでいた。
「子どもたちと同じ気持ちになれる。
35歳で泥遊びは、他ではできないでしょう」
と笑った。
07年度の県内の認可保育所は586ヵ所で無認可は152ヵ所。
同園は無認可だが、山並園長は
「税金で支援を受けると使途が限られる。
保護者からいただいたお金は、子どもたちに本当に必要な使い方をしたい」。
英語教育など特別なことはしない。
「外で遊んだり、泥遊びしたり……。当たり前のことをやるだけです」
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